「とんかついもや」。ここは何年も前からあるとんこつ定食の老舗です。神保町、水道橋から近く、リーズナブルに美味しいとんかつが食べられるため紹介したいと思います。
ちなみに「とんかついもや」以外にもいもや系列は複数あり、「天ぷらいもや」、「天丼いもや」もあったりします。
味のある店構え
このお店は暖簾も接客も含め実に歴史を感じるお店となっています。前情報がなかったら勇気が足りず、まず立ち寄らないかもしれないです。
合言葉は「とんかつですか?」
暖簾をくぐり、引き戸をガラガラすると、入店直後に「とんかつですか?」と聞かれます。普通ならポカンとしてしまいますが、この店での正しい答えは「はい。」とか「とんかつで」になります。
また、非常に聞き取りづらい喋り方のため注意が必要です。基本的に入店後に店員さんが発する言葉は「とんかつですか?」のみなので、初心者の方は入店と同時に答える準備をしておくことをオススメします。※とんかつですかと聞かれるのをわかってても聞き取れない事が多々あり笑
聞き方を「メニューどうされます?」とかにすればいいかとも思うが、ある意味これがとんかついもやのカラーなのでこのままでもいいか。
昼の14時とかを過ぎるまではとんかつ定食しか提供されていないが、一応それ以降はヒレカツも存在します。その時は「ヒレカツでお願いします」と言いましょう。
で、この日は私は「はい。」と例の如く答えた後、右側の待ち席に座ります。
店内のルールも特殊
人気店であるためピーク時は並ぶことが多いです。基本的に店内で待ちのお客さんが右手に列になって待ち用の椅子に座っていることが多いです。そして列の先頭の人から、席が空いたところにすかさず座るようなスタイルになっています。
店員さんから支持されなくても勝手に座っていくスタイルです。
むしろ座らないと怒られそうになるくらい。笑
もし座ろうとしないと席に誘導はされますのでご安心を。少し焦りますが。前のお客さんの動きを見ておくと参考になると思います。
回転は速いのでこの日も5分ほどしたら席が空きました。すかさず座ります。
なお席は全席カウンターで10席ちょっとです。
手際よく提供されていくとんかつ
席に着くとカウンターの様子がよく見えます。職人さんたちが3人ほどで工程をこなしていて、ホールはいません。
さて、数分でご飯、味噌汁がテーブルにささーっと置かれていきます。
つやつやのご飯。
ただの味噌汁ではなくシジミがたくさん入った味噌汁
そしてとんかつが揚がり、店員さんがカツをサクサクととても手際よく切って盛り付けていき、着丼します。
渡されるとき無言で置かれることも多いが気にしないことです。これがここのスタイルなのです笑
肉の断面をチラリ。
厚さは普通くらいですかね。
目の前にソースがあるので山盛りキャベツととんかつにかけていきます。とんかつは半分ソース、残り半分は塩とからしで食べるのがオススメです。
とんかつは少し濃い茶色をしていて揚げ過ぎのように見えますが、肉が固くなることもなく美味しく味わうことができます。
お味は安定の美味しさです。とんかつ自体、高級な味はしませんが、ほどほどに脂が乗っていて美味しいのでとんかつを食べた充足感は十分味わえると思う。ジューシーですし、変な筋もありません。若干脂身は多いかな。
あと、お肉の量も十分です。キャベツはそこそこの山盛りです。
とんかつで大根の漬物が卓上にあるのでこれも口をサッパリさせるために、時折口に入れていくと丁度良いです。
客層とか
一人客がほとんどです。コスパが高いので、いつも混み合っていることが多いです。
性別は昼時とかは女性がそこそこいらっしゃいます。全部カウンターで、the定食屋!って雰囲気が思いっきり出でいるのに女性が多いのはネット効果でしょうか。
なお、最後に最大の注意点を言うと、大勢で行くのは全くオススメしません。空いた席にどんどんお客を詰め込むスタイルゆえに隣同士で座ることは不可能だと思った方が良いです。
2人で来店したとしてもバラバラでになる確率がピーク時だとほぼ100パーセント。隣同士で座りたい的なことを言ったら入り口ではじかれるでしょう。
たふんそれだけでこのお店が嫌いになってしまうかも?
そんなぶっきらぼうな接客の印象がある「いもや」さんですが私はなぜか嫌いになれないのです。チェーン店でないこういった老舗には生き残ってほしいと切に願っています。
神保町エリアの老舗では珍しく土日も営業しているため重宝するお店です。
店舗詳細
神保町A4口徒歩8分 水道橋東口徒歩7分営業時間:11:00~20:00電話番号:03-3265-0922
ちなみに馬喰町店もあるみたい。アジフライとかエビフライがあるみたい。
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